揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
chapter10
沙希との帰り道。
私達は、学校のそばの公園に寄り道をする事にした。
この公園は、学校から10分も歩かない場所にあるけれど。
沈黙の続いた私達には…とてつもなく遠く感じられていた。
「今週、私って中庭の掃除当番じゃない?諒斗も…一緒なんだよね」
ベンチに並んで腰を下ろして数分後、沙希がこの沈黙を打破してくれた。
ちなみに私は廊下の掃除当番で、2人とは別になる。
「今日の掃除の時にさ、ずっと気になってた事をアイツに訊いたんだ。……由佳の事好きなんじゃないか?って」
そして、沙希はゆっくりと私を見た。
すごく優しい眼差し。
それは、親友を前にして不安に包まれている私の…心と体を解きほぐしてくれるかのようで。
「そしたら、アイツは白状したの。由佳に気持ちを伝えて、自分のモノにしようとしたって」
少し言いにくそうに。
憂いを帯びた眼差しで、私を見てくる。
「何で、私に言わなかったの?襲われた事も、彼氏が…小学生だって事も」
沙希の言葉に、胸が締め付けられる思いがしてきた。
当事者の私なんかより、沙希の方がずっとずっと辛そうで。
申し訳ない気持ちで、一杯になる。
私達は、学校のそばの公園に寄り道をする事にした。
この公園は、学校から10分も歩かない場所にあるけれど。
沈黙の続いた私達には…とてつもなく遠く感じられていた。
「今週、私って中庭の掃除当番じゃない?諒斗も…一緒なんだよね」
ベンチに並んで腰を下ろして数分後、沙希がこの沈黙を打破してくれた。
ちなみに私は廊下の掃除当番で、2人とは別になる。
「今日の掃除の時にさ、ずっと気になってた事をアイツに訊いたんだ。……由佳の事好きなんじゃないか?って」
そして、沙希はゆっくりと私を見た。
すごく優しい眼差し。
それは、親友を前にして不安に包まれている私の…心と体を解きほぐしてくれるかのようで。
「そしたら、アイツは白状したの。由佳に気持ちを伝えて、自分のモノにしようとしたって」
少し言いにくそうに。
憂いを帯びた眼差しで、私を見てくる。
「何で、私に言わなかったの?襲われた事も、彼氏が…小学生だって事も」
沙希の言葉に、胸が締め付けられる思いがしてきた。
当事者の私なんかより、沙希の方がずっとずっと辛そうで。
申し訳ない気持ちで、一杯になる。