揺れる想い~年下彼氏は小学生~㊦
「別に。何も怒ってないけど?」


確かに、元々クールな彼だから。

いつもと変わらない、と言えばそうなんだけど。


オーラが…違うんだよね。

何て言うか、かなり負のオーラが感じられて。


「絶対、怒ってる気がする……」


思わず、ぼそっと呟いてしまった。


その言葉に足を止めた彼は、呆れたような顔で私を見ながら、


「そんなに…お仕置きされたいの?」


そんな発言を、さらっとしてきて。


それ以上は、何も言えなくなってしまった。


「とりあえず、課題早く終わらせないと。ホントに、一日ここに居る事になるよ?」


再び歩き出した彼の言う事は尤もで。

席に戻った私は、とりあえずピューリタン革命の時代背景について急いで調べ始めた。
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