恋愛歌。
くつひも。
お気に入りの、
ピンク色したスニーカー。
今では、もう、
よれよれになってしまったね。

すり減った靴の裏は気にしないけど、
このくつひもだけは、
どうしてもダメなんだ。

自分では上手く結べなくて、
いっつも君に結んでもらったね。

今、、、くつひもは、、、
不格好に結ばれているの。

君と過ごした瞬間は、
とても幸せすぎて、
今も忘れられない。

ベットの横に飾られている、
2人で撮った写真は、
色あせてしまったね――。


あの日、君と歩いた道に、
もう一度だけ行ってみたの。
あの頃と同じ、
変わらない景色だったわ。

手をつないで歩いた道も、
2人で寝転んだ草原も、
あの時と同じ、空も、、、

ずっと、永遠にずっと、
続くと思っていたのはあたしだけ?

たった一つ、、、確かなこと、、、
隣には、君がいない。

君がいなくなって、
あたしは、きっと、
あのくつひもと同じね。

楽しかったあの日々は、
すべて、全部、
思い出だった――。


それも全部、、、捨てるから、、、
くつひもだけは、残してもいい?

今、君のそばにいるのは、
あたしじゃないけど、
このくつひもはここに居るの。

不格好なくつひもは、
君に、君にだけ、
結んで欲しいの――。
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