音男
いた。


彼女の顔は恐怖で歪んでいる。


声は笑っていた。

「帰って…下さい…。」
「はいぃはい。」
「いや…帰ってよ…!」
「はいはいはぁい」
返事が早い。



「何なのよ…!出てってよぉ…!」
「はいぃはいはいぃはあい!」

「帰ってよ……!早く帰っ……」
「はいぃはいはいぃはいはいぃはい!」
返事ではなくもはや笑い声に近い。


「いやあああああ!!!」
「はははははははははははははははははは!!!!」
< 15 / 23 >

この作品をシェア

pagetop