愛かわらずな毎日が。
きゅん。
ドクン。
それとも、………。
心臓がどう反応したのか、表現方法に困ってしまう。
だって。
福元さんのくれた言葉が、くすぐったくて。
苦しくなるほどうれしくて。
単純な言葉では表現が難しいほど、心臓が興奮してる。
だから私は、福元さんの胸に抱きつくようにして回した腕に力を入れた。
福元さんはそれに応えるように私の腕を優しく撫でると、
「だけど。俺が見合いするんじゃないかと誤解したり。不安な思いをさせてしまったのは、俺の気持ちがちゃんと伝わってなかった、ってことだよね」
眉尻を少しだけ下げてそう言った。
「……ううん。私が、」
福元さんのことを信じてあげられなかったり、不安になってしまったのは、私の弱さからくるものだ。
「…………ごめんなさい」
そう謝った私に、福元さんは、
「さみしい、って。足りない、って。
そうやって思ってることを言えずに我慢させてたのは、俺のせいだから」
ごめん、と謝ると、私の額にそっと唇をあてた。
そして。
「心配いらないよ。俺はいつだって、愛のことを想ってる」
耳元で囁くようにそう言うから。
だから。
胸がいっぱいで。
満たされるどころか、破裂寸前のところまで膨らんで。
「………わたし、も」
そう口にするのが精一杯だった。