愛かわらずな毎日が。

「まさに今日、そういうひとに出逢っちゃったんだと思います!」


入社式のあと、新入社員に配布する書類を手に鼻息を荒くした私。


「そういう人って、どういう人よ」

名刺やネームホルダー、新品の事務用品が入ったダンボール箱を抱えた間宮さん。

大げさに息を吐き出すと、「こういうときはアンタがこっちを持つべきでしょ」とブツブツ言いながらチラリと私を見た。

だけど、聞こえないふり。


「うふふふふ」


「きもちわるっ」


「なんとでも言ってください。今日はもう、何を言われてもイラッとしませんから」


「………あぁ、そう」


「うふふふふ」


出逢っちゃった。

あいつとは、正反対のひとに。

きっと。


優しくて。尽くしてくれる。

私のこと、おもいっきり甘やかしてくれる。


そんなひと。

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