愛かわらずな毎日が。
そのひとは。
新卒者に混じって一際存在感を放っていた、青山さん。
入社説明会や事前研修で何度か会社に来てたみたいだけど、たまたま私が有休とっていたり、病欠だったりで、今日まで会えずにいた。
でも。見てびっくり。
女子社員が騒いでいたのもうなずける。
背が高くてスタイル抜群。
そのうえイケメンときたものだ。
なにより。
笑うとかわいいの。キュンキュンしちゃうの。
歳は、間宮さんのひとつ上なんだけど。
ぜんぜん、そんなふうに見えなくて。
なんか、もう。
ドキドキが止まらない、っていうか。
「運命かもしれません」
「………は?」
「運命、ですっ」
「森下の口から『運命』……って。ありえないんだけど」
ダンボール箱を抱え直した間宮さんが、そう言って鼻で笑った。
「なんで笑うんですか」
「だって。そういうキャラじゃないでしょ」
「キャラ崩壊しちゃうほどの出逢い、ってことなんじゃないですか」
「なによ。今日は何を言われてもイラッとしないんじゃなかったの?」
「気が変わったんです、」