愛かわらずな毎日が。

「……っつーか。なんでオマエが知ってんだよ」


「えっ?あぁ…。彼女が見たんスよ。福元部長と間宮さんが一緒にいるところ。手、繋いでたらしいッス」

パーカーとジーンズというラフな格好の山田は、背負っていたリュックの中をガサゴソと漁りながらそう言った。


………マジか。

あのふたりが、手を。


手、繋ぐだけじゃなくて。


あんなことや、こんなことも。

してる、……ってことだろ?


うわぁ。


なんか、心臓がバクバクいってんだけど。

バクバクし過ぎて、なんか。


「心臓、いてぇ」


とりあえず、確認だ。確認。

間宮に確認しないことには。


「井沢さん?」


「んぁ?」


「なんでそんなに動揺してんスか」


「そりゃ、するだろ。あの間宮が、」


「あ、そっか。なんか、すいません。ヘンなこと訊いちゃって。
井沢さん、間宮さんのことが好きだったんスね」


「なっ……、」

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