ホスピス〜命のかけら〜
それから僕は自分の意思で家よりも長くいた病院を退院してこの春『ホスピス』にやってきた。


『ホスピス』とは死を宣告された人や余命が短い人たちが自分のしたいことや死をむかえるまでの時間をよりよく迎えようとしている人たちが集まっている場所である。


ここのホスピスの中でぼくは若いほうだ。
周りを見渡せばおじいさんやおばあさんが多くて何人か親の年代の人たちがいる。僕ぐらいの年齢の人はいなかった。
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