アイドルに恋をした。【雑記帳兼ねる】
「あたし、ずっと女の子だと思ってたよー!」

「オレだって、美冬に見えるように努力したもん」


「ミズキの芸歴詐称、大スクープだなこれは」

マスターは私たちのやりとりをニヤニヤ笑いながら見ている。

「マスター!」

ミズキ君が声を上げた。

「冗談だよ冗談。音楽学校行ってちゃんと舞台女優目指してる美冬の未来にキズがつくとかわいそうだしな」

そういいながら、私が一気飲みしたグラスをトレーに片付けた。

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