アイドルに恋をした。【雑記帳兼ねる】
駐車場の方ばっかり気にしてたから、全然気がつかなかったよ。

「はいっ、そうです!」
反射的に声がおっきくなった。

立っていたのは、かっちりしたパンツスーツを着たきれいなお姉さんだった。

「驚かせてごめんなさい。私、ミズキのマネージャーの櫻井です」

出された名刺の裏側には、担当しているタレントの名前が書いてあった。

ミズキくんの名前が一番上だ。

「はじめまして。水沢史穂です。あの、学生証をとりに…」

「ミズキから聞いてるわ。史穂ちゃんこれから時間ある?」

「え? まあ、予定は何もないですけど」

「よかった。さあ、こっちよ」

桜井さんに促されて、後についていく。

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