アイドルに恋をした。【雑記帳兼ねる】
「ミズキ、そろそろ時間」
「わかってる。朔也さん、お願いします」
朔也さんは、ミズキ君に頷きで返した。
「学生証、返すから」
スポーツバッグのポケットからミズキ君は学生証を取り出して、私に返してくれた。
「ありがとう。これがないと学校不便で大変だったんだよ」
「拾ったのが俺で良かったな。他のやつなら多分捨ててる」
「うん。本当に良かったよ。」
誰も知らないミズキ君に会えたしね。
真奈美には悪いけど、けっこう楽しかった。
車は見覚えのある大きな通りを進んでいた。
「あ、私、このあたりで降ります。駅も近いし」
「そう?じゃあ駅まで送るわ。史穂ちゃん、今日はありがとうね。ミズキのワガママに付き合ってくれて」
「いえ、私も楽しかったです。学生証拾ってもらった上に、ミズキ君に本まで貸してもらって。ファンの子達に知られたらって思うとちょっと怖いですね」
「あはは、あんまり気にしないで。結構平気なものよ」
「騒がしいのが嫌いなだけで、俺はあんまり気にしてないし」
「あなたは気にしてちょうだい。一応トップアイドルなのよあなたは」
そうこうしてる内に、車は駅の近くに停まった。
「今日は楽しかったです。本読み終わったらメールしますね。ミズキ君、今日はありがとう。」
「ああ」
「それだけなの?ミズキったらもう…。史穂ちゃん、今日は本当にありがとう。これからもミズキを応援してね」
「はい!」
櫻井さんは車が見えなくなるまで手を振ってくれた。
ミズキ君の表情は目深にかぶった帽子のせいで見ることはできなかったんだ。
「わかってる。朔也さん、お願いします」
朔也さんは、ミズキ君に頷きで返した。
「学生証、返すから」
スポーツバッグのポケットからミズキ君は学生証を取り出して、私に返してくれた。
「ありがとう。これがないと学校不便で大変だったんだよ」
「拾ったのが俺で良かったな。他のやつなら多分捨ててる」
「うん。本当に良かったよ。」
誰も知らないミズキ君に会えたしね。
真奈美には悪いけど、けっこう楽しかった。
車は見覚えのある大きな通りを進んでいた。
「あ、私、このあたりで降ります。駅も近いし」
「そう?じゃあ駅まで送るわ。史穂ちゃん、今日はありがとうね。ミズキのワガママに付き合ってくれて」
「いえ、私も楽しかったです。学生証拾ってもらった上に、ミズキ君に本まで貸してもらって。ファンの子達に知られたらって思うとちょっと怖いですね」
「あはは、あんまり気にしないで。結構平気なものよ」
「騒がしいのが嫌いなだけで、俺はあんまり気にしてないし」
「あなたは気にしてちょうだい。一応トップアイドルなのよあなたは」
そうこうしてる内に、車は駅の近くに停まった。
「今日は楽しかったです。本読み終わったらメールしますね。ミズキ君、今日はありがとう。」
「ああ」
「それだけなの?ミズキったらもう…。史穂ちゃん、今日は本当にありがとう。これからもミズキを応援してね」
「はい!」
櫻井さんは車が見えなくなるまで手を振ってくれた。
ミズキ君の表情は目深にかぶった帽子のせいで見ることはできなかったんだ。