アイドルに恋をした。【雑記帳兼ねる】

「そういえば真奈美、この映画の監督知ってる？」

「うん。レン・タカムラ。両親は日本人なんだけど、アメリカで暮らしててさ。アメリカ国籍なんだって。どこかの国の映画の祭典で若干２５歳で監督賞とったってニュースとか出てたよ。これが日本デビュー作だとか」

へえ、すごい人なんだ。

「そういえば、真奈美の好きなミズキ君、次この人の映画に出るんだってね～？」

「ええ！？知らなかったよ！なにその情報、どっから仕入れたの？」

あれ？
情報通の真奈美が知らないってことは、まだオフレコの話だったってこと？
これはヤバいかも…。

「おじさん！そう、おじさんに聞いたの！まだマスコミ発表もまだだから、誰にも言わないでよ、真奈美！」

「さっすが業界に知り合いがいると情報速いねぇ。わかってる内緒にしとくよ。でも、発表されたら真っ先に前売り券買わなきゃ。史穂も行くでしょ？」

「うん、行くよ」

真奈美にウソついちゃうなんて、すごい罪悪感…。

隠さないで喋っちゃえば良かったのに、もう遅い。


『隠し事はなしだよ！』
って約束してたのに…。

心が痛いよ…。