アイドルに恋をした。【雑記帳兼ねる】
「ま、これから思い出してくれればいいさ。
本読み終わったんだろ?」

「はい、面白かったです。本当に映画もそのままで楽しめました」

あんまり本を読まない私でも楽しめる小説だった。

「レン・タカムラ監督は、原作の雰囲気をそのまま画面にするのが巧いんだよ。だから次の映画、OKした」

「決まったんですか? 題名は?」

「それは発表まで言えません。たとえ家族でもね」

「そうなんですか」

まあ、一般女子高生に先に教える筋合いもないだろうしね。


「来週ヒマある?」

「私は、特に用事はないですけど。部活とか入ってるわけじゃないので、学校が終われば比較的自由な時間ですけど…。」

「良かった。じゃあ来週の水曜日の夕方会おう。その時、本返して」

「はい…。場所は?」

「またメールするよ。次会うまでにいつオレたちが会ったか考えておいて」
< 69 / 137 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop