アイドルに恋をした。【雑記帳兼ねる】
私は改札が見えるところまで移動した。

会社帰りの人や制服姿の人がたくさん改札を抜けてくる。


その中から男の子が一人私の方に駆けてきた。

「ごめん、遅くなった」
「…ホントにミズキ君…だよね?」

いつもツンツンにたてられる髪は、サラサラストレート。

学校指定の白いYシャツは首もとまでしっかりボタンで留められて、赤いネクタイがしっかり結ばれてる。

ベストも標準の大きさで、正しい制服の着方みたいな感じ。

極めつけは、黒太フレームのメガネ。

ものすごい頭良さそうなお坊ちゃんに見える!


「変装完璧だろ?」

ミズキ君はメガネを外して私に笑いかけた。

「うん、声聞いてじっくり見なきゃわかんない」
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