アイドルに恋をした。【雑記帳兼ねる】
着いたのは駅前通りから少し横路に入ったとこにある小さな洋食屋さんだった。

「良く来るの?」

「うん、小さい頃入ってた劇団の練習場所が近くなんだ」

入り口でミズキ君はメガネを外した。

「ここのマスターめっちゃいい人で、芸能人もよくくるんだ」


カラン

とドアにつけられた鐘がなった。

お店にはお客さんは誰もいなかった。

テーブルが4つとカウンターだけの小さなお店。
私と真奈美の二人だったら絶対こないだろうなー。
いつもファーストフードばっかりだもん。



「いらっしゃい」

「こんにちは、おじさん。」

「おぉ、ミズキ。2ヶ月振りか?」

「うん、仕事忙しくて」

マスターと目が会ったのでぺこんと頭を下げる。
「こんにちは、お邪魔します」

ミズキ君がカウンター席に座ったので私も隣に腰掛ける。

「こっちは史穂。もと女優」

「ヘンな紹介しないでよ! あの、小さい頃ちょっと子役してただけで一般人ですから!」

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