RE: 幸せを求めて.
「はぁい、次はあんた達ね、準備はいいかい?」
気付くとあんなに長かった列はみるみるうちに減っていき
私たちが列の先頭に立っていた。
「じゃ…じゃあマイがいくね…!おばさん、4つで」
マイミが一歩前に出て、右のこぶしを出した。
「じゃぁんけぇん…」
おばさんの大きな声に食堂中の皆の視線がマイミの手に集まる。
「ぽんっっ」
おばさんの大きく広げたパーを確認。
マイミの手は……
「やった…勝った…勝ったぁああああああ!!!」
小さな2本の指を私たちに向けてかざした。
私達4人にわー!という歓声があがった
「はい、ミルクメロン4つ 400円ね」
おばさんの手に小銭を置き、中庭に出た。