五人一首




翌日ー…




すっかり動揺していた私は…



いつもなら心地よい話し声も。
いつもなら穏やかに感じる笑い声も。



私を嘲笑っているようにしか聞こえなかったーー…







遠くで蝉の鳴く声がする。




この鳴き声に、
みんなの声が埋もれて…消え去ってしまえば
いいのに。




教室の騒めきが次々と私を嘲笑う。






昨日まで続いていた平穏な日常はこんなに儚くて、
脆いものだった。








さぁ…
五人一首の始まりだ。



ようこそ悪夢へ…!!!







プロローグ[完]



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