五人一首
--通学路--
人が通らないような
水溜まりが多く狭い道をわざと選んで通った。
勿論。普通の道を通ったらまたあの汚れた目で見られるからだ。
しかし
そんな考えも空しく崩れることになった‥
パシャパシャと水溜まりを走る音がする。
ふと顔をあげると、向こうからおそらくクラスの女子であろう子が走ってきた。
横を通りすぎるか最中 [サナカ]
「そこ退いてくれる?」
すれ違うと同時に近くの水溜まりに押された
ドンッ
「きゃっ…」
無論。私の手に泥が付く…
おそらく…私を苛める為に、それだけの為に私を追ってきたのだろう。
時折思う。
自分はなんだろう?