スノードーム
正直、わざわざ自分から話題にするようなことでもないと思っていて。
ちょっと自慢してるみたいじゃん。
(ヨシくん学校だと人気あるしね)
そう言いながらも何となく感じてる罪悪感。
特に、優美ちゃんに。
ちらりと横を見れば私の話に相槌をうってくれる彼女の綺麗な顔が見えた。
優美ちゃんがヨシくんのことを好きって聞いたときに言うべきだったのかな、と今更ながら思う。
「あの…ごめん、優美ちゃん」
「え?どうしたの?」
何だか申し訳なくて立ち止まって頭を下げれば、驚いたように目を見開く優美ちゃん。
不思議そうに首を傾げる彼女にツキンと胸が痛んだ。
「ずっと、言わなくて…」