スノードーム




それに確かにこの辺りは、街灯はあるけど夜になると結構薄暗い。


しかも人通りも少なかったりする(まぁ元々あんまり人通らないけど)。

住宅地で道が入り組んでるせいか道路自体も狭いし。


万が一にも襲われるなんて事はないとは思うけど、当分は一人で出歩かないほうがいいかもしれない。

だって怖いじゃん。




「あ。でも家が同じ方向の友達いないや」




そういえば、と白菜を取りながら思い出す。

そして口から言葉が出た瞬間、しまったと後悔した。


お兄ちゃんが私の言葉を聞き逃すなんてことあるはずもなく。


そーっと視線を上げれば、じっとこちらを見つめるお兄ちゃんとヨシくん。




「…どういうことかな?カンナ」




お兄ちゃんは超過保護です。




< 129 / 200 >

この作品をシェア

pagetop