スノードーム
それに確かにこの辺りは、街灯はあるけど夜になると結構薄暗い。
しかも人通りも少なかったりする(まぁ元々あんまり人通らないけど)。
住宅地で道が入り組んでるせいか道路自体も狭いし。
万が一にも襲われるなんて事はないとは思うけど、当分は一人で出歩かないほうがいいかもしれない。
だって怖いじゃん。
「あ。でも家が同じ方向の友達いないや」
そういえば、と白菜を取りながら思い出す。
そして口から言葉が出た瞬間、しまったと後悔した。
お兄ちゃんが私の言葉を聞き逃すなんてことあるはずもなく。
そーっと視線を上げれば、じっとこちらを見つめるお兄ちゃんとヨシくん。
「…どういうことかな?カンナ」
お兄ちゃんは超過保護です。