スノードーム




そして




「恭兄。別に、俺が送るから大丈夫だよ」


「……は?」




なにやらさらっと意味のわからないことを言っている。


え、何。俺が送る?俺って誰?




「おー!ヨシが居てくれるなら安心だわ」




ヨシくんの言葉にさっきまで怖い笑顔を浮かべていたお兄ちゃんの顔が爽やかなものに変化した。




「ついでだから朝も迎えに来てやってくれないか?」


「ん」


「え、ちょっと、あれ?」




わけがわからずヨシくんとお兄ちゃんの顔を交互に見つめる私。


そんな私をよそに、上機嫌に笑ってヨシくんの肩を叩いているお兄ちゃん。


ヨシくんはといえば鍋の中から大量に肉を取って食べている。




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