スノードーム
「あの子もよくやるよなー」
そんな俺の横で、肘を机に突きながら呆れたような顔で二人を見ている橋上。
(やっぱそう見えるよな)
そう思いながらも、橋上の言葉に反応することなく(横から"冷たい!"とか声が聞こえるが無視)ズボンのポケットから昨日返してもらったケータイを取出しメールを打ち始める。
「あれ?ツカがメールとか珍しくない?」
「……」
「シカトとかへこむんでやめてくださーい」
「……」
「誰?誰?」
「…………カンナ」
俺の言葉にマネージャーと話していたまつやんの肩が反応したのは見ないフリをした。