スノードーム
あ、因みに先に声をかけてくれたのは橋上先輩です。
「あれ?カンナちゃんシャンプー変えた?すっごい良い匂いするんだけど」
「あ、はい。わかります?」
「佑、それセクハラだから」
「いいいいだっ!ツカ痛いー!」
くんくんとまるで犬のように私の髪に顔を近付ける橋上先輩を塚田先輩が無表情で引き剥がしてくれる。
思いっきり耳を引っ張りながら(大型犬と飼い主みたいとか思ってごめんなさい)。
しかし、こんなセクハラまがいな行動をとってもセクハラだと感じさせないのが橋上先輩の凄いところだと思う。
何ていうか…戯れてるんだな、と思わせるんだよね。
普通の男子がやってきたら速攻ビンタだよ。