スノードーム
橋上先輩が横から心配そうな表情をして私の顔を覗き込んでくる。
あぁ、橋上先輩。
貴方にはそんな顔似合いませんよ。
いつもみたいに笑ってる顔が似合うのに。
そんな顔をさせてしまっているのは間違いなく私で。
申し訳なく思いながらも、言葉が止まってくれることはなかった。
見たくない。
見たくない。
二人が仲良くしている姿なんて。
二人が並んで歩いている姿なんて。
いつかは見るだろうと、思ってはいたけれど。
それでもやっぱり実際に見るとキツい。
だって、想像以上に二人の距離は近くて。
思っていた以上に並んだ姿がお似合いだったから。
泣きそう。
泣きたい。