スノードーム
というか一体誰に聞いたんだろう。
昨日のことをわざわざ二人が言うとは思えないんだけどな。
そんなことをぼんやりと頭の隅で思いながらちらりと先輩を見やる。
すると、目の前の先輩は途端にぎゅっときつく眉を寄せ顔を歪ませた。
切なそうに、苦しそうに。
それは見たことのない表情。
「三人で、か…?」
「…は、い」
その表情に驚きながらももう一度頷けば、先輩の顔は更に険しくなる。
そしてすっと俯き黙り込んでしまった先輩。
何でこんなことを問いただされてるんだ、私。
今日は絶対に会いたくなかったのに。
そう思いながらも、私の体は動くことが出来ないまま先輩の姿を見上げていた。