スノードーム
「ぅ、ぐすっ…うぇー…」
こんにちは。栞那でございます。
只今私は、自宅寝室のベッドの上で小さく蹲っております。
だって、涙が止まらないんです。
あのまま全力疾走で家まで帰ってきた私は、家に着くなりリビングに居た母に挨拶をすることもなく自分の部屋に直行した。
ボフッとベッドに倒れこみ抱き枕のカルくん(イルカ)を抱き締めれば、自分の意志とは関係なく流れ出てくる涙。
「っひっく、ぅ…ぇ…っ」
不機嫌そうな先輩の声と先輩にぶつけた自分の言葉が耳から離れなくて。
自分でも理解しきれないいろんな感情が溢れてきて涙は止まってくれない。
(も、意味、わかんない)