【短】Secret Kiss
滝川くんは図書室にいたのか、手には本を持っていて、目には黒縁のめがねをかけていた。



「なんで残ってんの?」


「えーっと……」



なんて答えよう…。


キスした相手を探すため、なんて言える?


…うん、言えるわけないよね。



あたしが視線を泳がしていると滝川くんはくすっと笑ってあたしを見る。



「キスした相手探し?」


「なっ…!!」



なな、なんでわかったの…!?



滝川くんは図星で固まるあたしを見ると、さらにくすくすと笑った。



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