【短】Secret Kiss
驚きのあまり目を開いたままでいると、いつの間にか唇は離れ、


グイッと引かれた腕に連れられるようにイスから浮き上がった体は、ギュッと力強い腕に抱きしめられた。



「…ごめん…」



耳元で聞こえた声と、後ろでイスが倒れた音が重なる。



あたしはただ、今の状況を把握できてなくて。



「…た、きがわ…く…」


「…俺、



川西が好きなんだ……」




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