【短】Secret Kiss
…ドクンッと胸がひときわ大きく鳴る。



そしてそれはさらにその速度をあげていって。



「…ウソ……」


「…本当だよ。あの日、教室で寝てた川西にキスした」



滝川くんはそう言うと、あたしの頭に手をポンッと置く。



「…黙っててごめんな。もう…何もしないから…」


「え…?」



何もしないって……。



ハッとしたときにはすでに背中が向けられていて。




「…っ、待って!!」




あたしは咄嗟にその腕を掴んだ。



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