雛菊の花
そこには、派手なピアスを耳にぶら下げている、金色の髪をした男がいた。


関わりたくないタイプ。


だけど見覚えがある――



その男はにこりと笑うと再び口を開けた。

「おまえ、あの女に惚れてるんだろ??」


「…」

図星だ。

何も言えない。

否定も肯定もできない。


次第に顔が赤くなってゆく…


「協力してやろうか??」

ニヤニヤしている男。


僕はその男を無視して教室に入っていった。
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