あのねっ、お姉ちゃん龍太郎に紹介したい人がいるのっ
「じゃっ、私はちゃんと忠告したからね?」

足早にその場を離れるアリスカ。

だが、龍太郎が他人の言う事を聞くようならば、スペシャルバカなどとは呼ばれまい。

当然の如く、彼の好奇心と思慮のなさが首をもたげる。

その2秒後には。

「雛菊、来たぜ、邪魔するぜ」

言うが早いか、姉が返事するよりも早くドアを開ける。

尤も、姉は返事する余裕などないが。

最愛の姉は。

「ん゛ん゛っ!ん゛ん゛ん゛ん゛っ!」

色白な彼氏にハグして、押し倒して、熱烈なベロチューの真っ只中だった。

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