妖恋
うたうた
さくらさくら
はらりはらりや
落ち乱れて
夢とともに散ってゆく
いろいろいろは
うたえやうたえ
踊り乱れて
思いとともに死んでゆく
時は妖人江戸時代(ようにんえどじたい)人と妖が入り乱れ、
支配権を求めて争い、殺しあっている時代。
人は刀や銃で戦い、呪(じゅ)と呼ばれる一種の呪術のようなものを駆使し、
妖と対等に渡り合う。
一方妖は生まれついてもった能力。妖術を使い、人と争いを続けている。
妖術はその妖の族によってちがい、河童の妖怪なら水を操り、
狐の妖怪なら鬼火を操るなどといった妖術を持つ。
そして、現在、人と妖の勢力は東西に分断され、
東が人。西が妖。といった具合に分断されている。
また、その勢力どうしがちょうどぶつかり合っている境界線を、
魔境と呼び、毎夜の如く死闘が繰り広げられていた。