本当の君を教えてよ。

はじめまして。

-小学校　入学式-

あ～～～！
やっぱり私立から来なきゃよかったー！
もうみんな友達と居るし…
誰かに話かけなきゃッ


あ…
あの人…
すごい、自然とみんながあの人の周りに集まって来てる。
しかも…かっこいい!!!!!!

「早川…愛美さん？」
「えっ、あっ、何？」

やばッ！
話掛けられた！

「もしかして、みんなと別の幼稚園から来た？」
「うん、私立から来たんだぁ」
「そーなんだ！頭良さそうだもんね」
「え～　悪いよ～」

なんか、楽しい…

「嘘でしょー！今度宿題見せてね！」
「あ、うん、いいよ。」

はー…
緊張しちゃったー…

「早川さん！」
「何？」
「啓と何はなしてたのー？」
「啓？ってあの人？」
「えっ、まさか知らない！？」
「うん」
「啓、あ、青木啓って言うんだけどー
　剣道めっちゃ上手くて
　しかもイケメン！
　しかも優しい！
　から幼稚園の頃からモテてたんだよ！」
「へー…確かにカッコイイよね～」
「うん！てかさ、もうめんどくさいから
　早川さんのことえっと…
　下の名前なんて読むの？」
「あ、まなみだよ！」
「わかった！愛美ちゃんってよんでもいい？」
「いいよ！
　えっとうちも、真衣ちゃん、李奈ちゃんってよんでもいい？」
「いいよ～」


わっ…
嬉しい！　友達できた！


「愛美」
「啓くん！」
「まなみ　って読むんだな。」
「うん。啓くんはわかりやすいよね。」
「そうか？(笑)
　あ、愛美今日暇か？」
「うん、暇ひまっ！」
「あのさ…放課後、剣道の練習あるんだけど
　応援に来てくれない？」
「あ！うちも剣道できるよ！
　練習って参加して大丈夫かな？」
「できると思うよ。」
「じゃあ、うちもやりたい！」
「いいよ、じゃあ、３時に正門な！」
「うん！」


わー…
めっちゃ嬉しい！
啓くん…かぁ///
かっこいいし優しいなぁ…


気付くと啓くんのコトばっか考えてる…

これって・・・病気かな・・・？


「李奈ちゃん、真衣ちゃん
　なんかさー啓のコトばっか考えちゃうんだよねー…
　胸痛いし…」

「ほぉーぅ。
　愛美ちゃん、それは啓のコト好きなんじゃない？」
「・・・・・。
　はっ？え、うちが？啓くんのコトを？」
「うん」
「えー・・・真衣ちゃんと李奈ちゃんは啓くんの事好きなんでしょ？」
「えー
　ちがうよー！　確かに啓はカッコイイと思うけど」
「好きって感情じゃないし、好きな人いるしねェ」
「え！？
　李奈ちゃん好きな人居るの？」
「うん！」


へー…
李奈ちゃん好きな人居るんだ…
啓くんは居るのかな…


-キーンコーンカーンコーン-


放課後だ！
啓くんと剣道！
うはー
楽しみ！