<ボカロ小説> [七色の音] シーズン1 第一巻
プロローグ
「ボクは生まれそして気づく所詮人の真似事だと知ってなおも歌い続く永久の命ボーカロイド たとえそれがきぞぅぐぐ……」
ああダメだ…

ミク先輩の歌はやっぱり難しい…



私は虹音ルン。

ボカロ候補生として修行中。

え。ボカロ候補生が何か?

えっとボカロ候補生っていうのは…



まずこのミュージック界という世界はボカロしか人気がなくなり、他のジャンルのアーティスト逹はミュージック界を去っていった。

そして歌手志望の子供逹は、ボカロの声に組み換え、何年もの年月をかけ、1000人に1人ほどが一人前の「ボーカロイド」として登録され、現実世界でコピーロボットが販売される。

ボーカロイドになった者は不老不死も与えられる。

「ボーカロイド」としてデビューするには…
初音ミクの消失を審査員全員に歌詞が聞こえるように完璧に歌い、

審査員の心に響くオリ曲を作成・歌唱し、

ボカロの曲の歌詞テストで100点を取らなくてはならない。

私は二期生として候補生になった。

しかし一期生でボーカロイドになれた人はいないらしい。

何しろミク先輩、レン先輩、ルカ先輩、メイコ先輩、カイト先輩は優しいらしいが、
リン先輩は客観的で正直な意見をはっきり言う人らしく、
リン先輩に絶賛された人はまだ五十人ほどしかいないらしい。

またそれよりもGUMI先輩はものすごく厳しいらしく、
素人がみたらすごいパフォーマンスでも、絶対批評するらしい。

GUMI先輩をうならした人は今まで1人もいないそうだ。

審査員全員が認めないとデビューはできない。

つまりミク、レン、ルカ、メイコ、カイト先輩に認められ、リン先輩に絶賛され、あのGUMI先輩までもを動かすパフォーマンスをしなければならないのだ。

しかし私には遠い…
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