ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
――引っ越し当日。
梨乃ちゃんがこのマンションにお手伝いに来ていたときにブルガリのオードトワレを偶然見つけたそうだ。
普段、香水の類をつけないヒロくんがそんなものを大切に持っていたのですぐにわたしからのプレゼントと気づいたみたい。
『お兄ちゃん、これ使わないの?』
『ずっと現場担当だったから、そんなところで使っても仕方がなたかったしな』
『そんなこと言って……ほんとはカホちゃんからのプレゼントだから使えないんでしょ?』
『別にそういう訳じゃねえよ』
『でもさ。これつけて会社に行けば、カホちゃんとやり直せるんじゃないの?』
『俺がそんな女々しいことできるわけないだろ』
そのとき梨乃ちゃんがそのオードトワレの香りを熱心に嗅いでいたのでよほど気に入ったのだとヒロくんは思ったのだそうだ。
『欲しがっても無駄だぞ。梨乃にはやらねーからな』
すると梨乃ちゃんはあっさりと、こう言ったらしい。
『いいもん、自分で買うから。これメンズものだけど女の子にも人気があるから持っていても損はないし』
梨乃ちゃんがこのマンションにお手伝いに来ていたときにブルガリのオードトワレを偶然見つけたそうだ。
普段、香水の類をつけないヒロくんがそんなものを大切に持っていたのですぐにわたしからのプレゼントと気づいたみたい。
『お兄ちゃん、これ使わないの?』
『ずっと現場担当だったから、そんなところで使っても仕方がなたかったしな』
『そんなこと言って……ほんとはカホちゃんからのプレゼントだから使えないんでしょ?』
『別にそういう訳じゃねえよ』
『でもさ。これつけて会社に行けば、カホちゃんとやり直せるんじゃないの?』
『俺がそんな女々しいことできるわけないだろ』
そのとき梨乃ちゃんがそのオードトワレの香りを熱心に嗅いでいたのでよほど気に入ったのだとヒロくんは思ったのだそうだ。
『欲しがっても無駄だぞ。梨乃にはやらねーからな』
すると梨乃ちゃんはあっさりと、こう言ったらしい。
『いいもん、自分で買うから。これメンズものだけど女の子にも人気があるから持っていても損はないし』