ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
へぇとひとり納得していたヒロくんだけど、どういうことかと何度訊いても上手くはぐらかされてしまい……
結局、その理由はわたしに教えてくれることはなかった。
その代わりに。
「世良課長は相当、本気だってことだな」
ひとり闘士を燃やしていた。
本気だったとしても、わたしたちはやり直すと決めたのだから。
意味ないんじゃないかな。
「世良課長は強引に引き裂こうとかいうキャラじゃないよ。それにそんなことする人でもないし」
「そうかもな。でも、隙は狙ってる」
「なによ、その『隙』というのは?」
「たとえば。俺たちが喧嘩しようものなら、そこを突くタイプだよ」
「大丈夫だよ。ヒロくんさえ怒らなければ喧嘩なんてないもん」
ほんの冗談のつもりで言ったのに、ふいに空気が変わる。
「はあ? いつも怒るのはカホの方だろう?」
そう言ってヒロくんの腕がわたしに身体に巻きついてきた。
結局、その理由はわたしに教えてくれることはなかった。
その代わりに。
「世良課長は相当、本気だってことだな」
ひとり闘士を燃やしていた。
本気だったとしても、わたしたちはやり直すと決めたのだから。
意味ないんじゃないかな。
「世良課長は強引に引き裂こうとかいうキャラじゃないよ。それにそんなことする人でもないし」
「そうかもな。でも、隙は狙ってる」
「なによ、その『隙』というのは?」
「たとえば。俺たちが喧嘩しようものなら、そこを突くタイプだよ」
「大丈夫だよ。ヒロくんさえ怒らなければ喧嘩なんてないもん」
ほんの冗談のつもりで言ったのに、ふいに空気が変わる。
「はあ? いつも怒るのはカホの方だろう?」
そう言ってヒロくんの腕がわたしに身体に巻きついてきた。