ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
動けない中でもがいていると、ますます絡みついてくる。
「やだあ、離してよ」
「だめだ」
「謝るから。ごめんなさい!」
「俺は、離さないよ。さっきも言ったろ。喧嘩しても離すつもりはないから」
え?
ヒロくんの身体が天井のシーリングライトを遮り、代わりに降り注ぐのは熱い視線。
「ヒロくん……?」
「…」
光の影が目の前に落ちたと思ったら、右手が頬を固定した。
「ねえ?」
「…」
もう何秒も押し黙るヒロくんのせいで窓に打ち付けている小さな音が雨粒のせいなのだと気づいた。
ワンルームの広いお部屋は半透明なアコーディオンカーテンで仕切られ、明りの灯されていない隣はおそらくベッドルーム。
リビングとベッドルームを仕切りながらも、昼間は両方からの採光を望め、晴れていればこのリビングはきっと光の光線で彩られるはず。
相反して雨の夜の今。
ベッドルームの闇とヒロくんの影が神秘さを醸し出し、今までにない緊張が走る。
「やだあ、離してよ」
「だめだ」
「謝るから。ごめんなさい!」
「俺は、離さないよ。さっきも言ったろ。喧嘩しても離すつもりはないから」
え?
ヒロくんの身体が天井のシーリングライトを遮り、代わりに降り注ぐのは熱い視線。
「ヒロくん……?」
「…」
光の影が目の前に落ちたと思ったら、右手が頬を固定した。
「ねえ?」
「…」
もう何秒も押し黙るヒロくんのせいで窓に打ち付けている小さな音が雨粒のせいなのだと気づいた。
ワンルームの広いお部屋は半透明なアコーディオンカーテンで仕切られ、明りの灯されていない隣はおそらくベッドルーム。
リビングとベッドルームを仕切りながらも、昼間は両方からの採光を望め、晴れていればこのリビングはきっと光の光線で彩られるはず。
相反して雨の夜の今。
ベッドルームの闇とヒロくんの影が神秘さを醸し出し、今までにない緊張が走る。