ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
週明けの月曜日。

先週末のアンニュイさが嘘のように、ヒロくんは鋭い仕事の顔つきになっている。

でも、そのギャップもいいんだよね。

それになんてたって格好いいし。

ヒロくんの仕事をしている顔が一番好きかもしれない。



どうぞとミルク入りコーヒーをデスクに置く。

すると一瞬こちらを見てありがとうと言って、そのままカップに口をつけた。


「なにが可笑しいの?」

「い、いえ! なんでもないです」


加藤さんにニヤけているのが見つかってしまった。

いけない、いけない、顔に出ちゃった。

気をつけないと。


でもこの安らいだ時間は束の間のことで。

まだ二人の間に問題を抱えたままだというのに、もう次の嵐が渦を巻きはじめていた。
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