ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
木曜日。
会社のすぐ近くにあるお得意様の会社にカタログを届けに行った帰りに受付の前を通ったときだった。
受付の楓ちゃんが小走りに近づいてきて、ちょっといいかなと人目を気にしていた。
「西倉さんのことなんだけど」
そう言った楓ちゃんの表情が一種のファン心理とは違うものだということはすぐにわかった。
つまり……
「な、なに?」
「彼女とか、いるのかな?」
彼女は本気でヒロくんを口説きにかかろうとしていた。
その彼女とはわたしです、それを言えたらどんなにいいか。
「どうして?」
わたしったら理由を訊いてどうするのよ!
そんなこと、訊かなくともわかるし、第一そんな理由を聞きたくないと思っているのに。
すると楓ちゃんは驚くほど素直に答えた。
会社のすぐ近くにあるお得意様の会社にカタログを届けに行った帰りに受付の前を通ったときだった。
受付の楓ちゃんが小走りに近づいてきて、ちょっといいかなと人目を気にしていた。
「西倉さんのことなんだけど」
そう言った楓ちゃんの表情が一種のファン心理とは違うものだということはすぐにわかった。
つまり……
「な、なに?」
「彼女とか、いるのかな?」
彼女は本気でヒロくんを口説きにかかろうとしていた。
その彼女とはわたしです、それを言えたらどんなにいいか。
「どうして?」
わたしったら理由を訊いてどうするのよ!
そんなこと、訊かなくともわかるし、第一そんな理由を聞きたくないと思っているのに。
すると楓ちゃんは驚くほど素直に答えた。