ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「夏帆莉ちゃんも知らないの? 同じ部署でしょ?」
「そういう話は……あんまり……」
「そっかあ。夏帆莉ちゃんなら西倉さんと仲よさそうだから知ってるかなと思ったんだけどなあ」
嘘をつくことは、心苦しい。
だからと言って下手に『いる』と答えてしまうと、じゃあ誰?ということにもなりかねないし……
わたしですと言ったら、楓ちゃん、どう思うかな?
わたしのこと、嫌いになっちゃうのかな?
「榊原さん!」
「あ、はーい!」
そのとき、もうひとりの先輩受付嬢の人が楓ちゃんを呼んだ。
あーあ。きっとあの様子だと注意を受けるんだろうな。
「『はーい』じゃないわよ。仕事中よ。持ち場を離れないで」
「すみません」
思った通り。
楓ちゃんが先輩受付嬢の人に怒られていた。
わたしは心が重いまま楓ちゃんの苦笑いに見送られ、設計課の事務所に戻った。
「そういう話は……あんまり……」
「そっかあ。夏帆莉ちゃんなら西倉さんと仲よさそうだから知ってるかなと思ったんだけどなあ」
嘘をつくことは、心苦しい。
だからと言って下手に『いる』と答えてしまうと、じゃあ誰?ということにもなりかねないし……
わたしですと言ったら、楓ちゃん、どう思うかな?
わたしのこと、嫌いになっちゃうのかな?
「榊原さん!」
「あ、はーい!」
そのとき、もうひとりの先輩受付嬢の人が楓ちゃんを呼んだ。
あーあ。きっとあの様子だと注意を受けるんだろうな。
「『はーい』じゃないわよ。仕事中よ。持ち場を離れないで」
「すみません」
思った通り。
楓ちゃんが先輩受付嬢の人に怒られていた。
わたしは心が重いまま楓ちゃんの苦笑いに見送られ、設計課の事務所に戻った。