ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
静かな夜だった。
風がいたずらする音すら聞こえてこない。
すっかりお気に入りになったベッドルームの白い壁には二人の影がゆらゆらと揺れていた。
だけど、会話の内容は甘い雰囲気とは程遠いもので。
重く深刻な内容だった。
「俺、また地方に行くことになるかも」
「どうして?」
「末永組の近藤部長がうちとの取引を考え直すって言ってきたらしいんだ」
「なにそれ? そんな権限、あの人にないのに」
「でも今うちで推進中のベイエリア外れに計画中のプロジェクトは末永組が取りにいっているものなんだ。そのプロジェクトを末永組で受注できれば末永組とうちとの裏JV工事になる。そのあたりに関わっているのが近藤部長。でも、その裏JVの契約が今回のことで白紙になるかもしれない」
風がいたずらする音すら聞こえてこない。
すっかりお気に入りになったベッドルームの白い壁には二人の影がゆらゆらと揺れていた。
だけど、会話の内容は甘い雰囲気とは程遠いもので。
重く深刻な内容だった。
「俺、また地方に行くことになるかも」
「どうして?」
「末永組の近藤部長がうちとの取引を考え直すって言ってきたらしいんだ」
「なにそれ? そんな権限、あの人にないのに」
「でも今うちで推進中のベイエリア外れに計画中のプロジェクトは末永組が取りにいっているものなんだ。そのプロジェクトを末永組で受注できれば末永組とうちとの裏JV工事になる。そのあたりに関わっているのが近藤部長。でも、その裏JVの契約が今回のことで白紙になるかもしれない」