ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
その日の昼休み、嫌な情報を耳にした。
それは麻美ちゃんからだった。
「東京稜星大学の学長の甥っ子!?」
「うん。そのコネで近藤部長は末永組に入社したみたいだし」
「管材課の人間とのパイプじゃなくて、直接理事長の関係者だなんて」
「だからうちの会社にあんな強気に出られるんじゃない? じゃないといくら部長だからって取引停止だって騒ぎ立てないでしょ。ましてや、うちの新人の女の子のお尻を追いかけた末のあの騒動だし」
「そうだよねえ。むしろ隠したいよね、そこは」
「実はね、その子、今日の午前中に総務部長に会議室に呼ばれたのよ。たぶん、口止めだと思う」
「なんの口止め?」
「近藤部長に不利な発言を言いふらさないように」
「え? 普通、逆でしょ? 総務部の女の子の証言でうちの会社が有利に立つんじゃないの?」
「だから、そこをねじ伏せるのが近藤部長の圧力なの。下手に発言しようものなら稜星との来年度の保守契約はないと思えという脅し」
それは麻美ちゃんからだった。
「東京稜星大学の学長の甥っ子!?」
「うん。そのコネで近藤部長は末永組に入社したみたいだし」
「管材課の人間とのパイプじゃなくて、直接理事長の関係者だなんて」
「だからうちの会社にあんな強気に出られるんじゃない? じゃないといくら部長だからって取引停止だって騒ぎ立てないでしょ。ましてや、うちの新人の女の子のお尻を追いかけた末のあの騒動だし」
「そうだよねえ。むしろ隠したいよね、そこは」
「実はね、その子、今日の午前中に総務部長に会議室に呼ばれたのよ。たぶん、口止めだと思う」
「なんの口止め?」
「近藤部長に不利な発言を言いふらさないように」
「え? 普通、逆でしょ? 総務部の女の子の証言でうちの会社が有利に立つんじゃないの?」
「だから、そこをねじ伏せるのが近藤部長の圧力なの。下手に発言しようものなら稜星との来年度の保守契約はないと思えという脅し」