ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「座りなさい」
ソファの横に立つわたしにそう促す。
「失礼します」
緊張が一気に飛んでいきそうなほどのふかふかなソファは最高の座り心地だった。
「コーヒーとお茶。どちらにするかね」
「コーヒーで……」
すると社長は秘書に内線を入れる。
「コーヒーをふたつ。それからなにか甘いものも一緒に持ってきてくれるか」
わたしみたいな女子社員にコーヒーを出してくれることが意外だった。
でもこの穏やかな声と表情の裏に野心家としてのもうひとつの顔があるということは、ペーペーな社員であるわたしも知っている。
地元の経済界や資本家の人間との人脈も歴代の社長から受け継がれ、だからここまで会社が大きくなったし、50年という歴史にもつながっている。
ソファの横に立つわたしにそう促す。
「失礼します」
緊張が一気に飛んでいきそうなほどのふかふかなソファは最高の座り心地だった。
「コーヒーとお茶。どちらにするかね」
「コーヒーで……」
すると社長は秘書に内線を入れる。
「コーヒーをふたつ。それからなにか甘いものも一緒に持ってきてくれるか」
わたしみたいな女子社員にコーヒーを出してくれることが意外だった。
でもこの穏やかな声と表情の裏に野心家としてのもうひとつの顔があるということは、ペーペーな社員であるわたしも知っている。
地元の経済界や資本家の人間との人脈も歴代の社長から受け継がれ、だからここまで会社が大きくなったし、50年という歴史にもつながっている。