ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
「変な奴だな」

「へへっ」

「それより腹減ったんだけどさ。どこかに食いに行くか? それとも……」

「それならもうご飯できてるよ」


そう言ったらヒロくんの反応がよろしくない。

不機嫌に眉間に皺が寄った。


「寝てたんじゃなかったのかよ?」


だから慌てて取り繕う。


「おかずはほとんど冷凍庫に作り置きしていたものだから。それに今日はあれからずっとお部屋でテレビ観ていただけだし……」

「本当かよ?」

「本当だって」

「…」

「!」


数秒睨み合い、そして、ふふふっという笑いに変わった。

好きのボルテージが上がってくるのを今はまだダメと抑え込んで。

それはお互い同じような気がする。
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