ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
お風呂から上がると髪を軽く乾かして鏡の中の自分の姿を見つめる。

メイクを落としたわたしは貧相じゃないのかな?

裸のわたしに魅力なんてあるのかな?



だけど結局、答えが出ないまま、ヒロくんの待つベッドルームに足を踏み入れた。



「どうしたんだよ?」


ヒロくんが驚いた顔をしてこちらを見ていた。


「無理すんなよ」

「無理なんてしてない」

「いいのかよ? 俺、たぶん余裕ないよ」

「……うん」


素肌にバスタオルだけを巻いた格好でわたしはベッドの中に潜り込んだ。
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