ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
わたしの片方の手がヒロくんの手によって下半身に誘導された。

そこはもう、すっかりな状態で……


「な?」

「…」

「俺の方が恥ずかしいよ。こんなに簡単に欲情するなんて」


はにかんで言うのを聞きながら、ヒロくんも余裕をなくすことなんてあるんだと思っていた。

ドキドキするのは一緒なのかな。

ヒロくんもわたしにドキドキしているんだ。

男と女である限り、いくつになってもそれは変わらないのかもしれない。


「全部、見せて。嫌いになるわけないんだから」


甘く視線が絡み合い、うんと頷くとそれを合図に深く口づけされる。

久しぶりにつながる唇と唇のキスは、おでこや頬で受けたスキンシップのキスとは違い、熱く絡みつくようにしつこい。

何度離れても求め合ってわたしにキスが降り注ぐ。
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