ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
◆ 譲れない気持ち
森を彷徨うヒロくんを助けにきた人影、あれは楓ちゃんだったのかな?
会社の保管庫で気を失ったときに夢に見た人影を想像し思っていた。
わたしだけ取り残された悲しい結末。
だけど、誰かがヒロくんを救ってくれる、そんな希望を持たせてくれる夢だった。
だからきっと、いい夢に違いない。
そう思いたい。
長い夜が明ける頃。
白み始める外の気配をぼんやりと眺めていた。
それがなんだか切なくて、ヒロくんの方に寝がえりをうって腕を伸ばして抱きついた。
「眠れない?」
「え? 起きてたの?」
「今、起きた」
「ごめん。起こして」
「たまに、この時間になると目が覚めるんだ。カホと一緒に寝ているとなぜかね。だからいつもカホの寝顔見てた」
ヒロくんの顔がやさしさにあふれている。
いつもそんなふうに見ていたの?
だったらすごくうれしい。
会社の保管庫で気を失ったときに夢に見た人影を想像し思っていた。
わたしだけ取り残された悲しい結末。
だけど、誰かがヒロくんを救ってくれる、そんな希望を持たせてくれる夢だった。
だからきっと、いい夢に違いない。
そう思いたい。
長い夜が明ける頃。
白み始める外の気配をぼんやりと眺めていた。
それがなんだか切なくて、ヒロくんの方に寝がえりをうって腕を伸ばして抱きついた。
「眠れない?」
「え? 起きてたの?」
「今、起きた」
「ごめん。起こして」
「たまに、この時間になると目が覚めるんだ。カホと一緒に寝ているとなぜかね。だからいつもカホの寝顔見てた」
ヒロくんの顔がやさしさにあふれている。
いつもそんなふうに見ていたの?
だったらすごくうれしい。