ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
先週の夜、ヒロくんが部長に誘われたと言って帰りが遅くなった日。
怖くてそのことをヒロくんに訊けなかった。
どちらにしても訊いたところで、なにも解決しないし、なによりヒロくんを困らせるだけかなと思って。
それにヒロくんが本当のことを言わなかったのは、わたしへの思いやりのつもりだったんだと思ったから。
いがみ合い、そんな時間の無駄はしたくなかった。
「西倉さんのこと、好きなのは本当なの。だけど、まさかこんなことになるなんて思ってもみなかった」
「縁談の話しは楓ちゃんが希望したからじゃないの?」
「そんなこと、あたしはひとことも言ってない。ただ西倉さんの立場が危ういのを知って、祖父ならなんとかしてくれるんじゃないかって相談しただけなの」
「……そうだったんだ」
つまり、熱心にヒロくんのことをお願いする楓ちゃんの本気振りに理事長は余計なお世話をしたということ?
「ごめんなさい。あたしが西倉さんのことを祖父にいろいろ話したら興味を持ってしまって……それで気に入ってしまったみたいなの」
怖くてそのことをヒロくんに訊けなかった。
どちらにしても訊いたところで、なにも解決しないし、なによりヒロくんを困らせるだけかなと思って。
それにヒロくんが本当のことを言わなかったのは、わたしへの思いやりのつもりだったんだと思ったから。
いがみ合い、そんな時間の無駄はしたくなかった。
「西倉さんのこと、好きなのは本当なの。だけど、まさかこんなことになるなんて思ってもみなかった」
「縁談の話しは楓ちゃんが希望したからじゃないの?」
「そんなこと、あたしはひとことも言ってない。ただ西倉さんの立場が危ういのを知って、祖父ならなんとかしてくれるんじゃないかって相談しただけなの」
「……そうだったんだ」
つまり、熱心にヒロくんのことをお願いする楓ちゃんの本気振りに理事長は余計なお世話をしたということ?
「ごめんなさい。あたしが西倉さんのことを祖父にいろいろ話したら興味を持ってしまって……それで気に入ってしまったみたいなの」