ナイショの恋を保存中!~クールな彼の恋人宣言~
するとヒロくんの眉がピクリと動く。


「おい、怖いってなんだよ?」

「だって怖かったんだもん。仕事でミスするとすぐ怒るし」


愛情の裏返しだったんだよとヒロくんは言うけれど。

怖いものは怖いんです!

ただ、仕事以外の部分で見せる姿はそうじゃなかったから。

だから、自然と好きになった。


「ギャップというやつかな」

「なにが?」

「ヒロくんを好きになった理由」

「なんだよ、それ。俺は一目ぼれだったっていうのに。俺を好きになった理由はギャップかよ」


不貞腐れて、そっぽを向かれてしまった。


でもね。

すごく尊敬していたんだよ。

ヒロくんの指導のおかげだから。

お茶出しもコピーもスキャニングも。

全部、大切なお仕事だって教えてくれたのはヒロくんだったんだから。
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